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[forme] Ghillie blucher tongue less / Dance shoes

日々お洋服に携わっていて、作り手の皆さんとお話させていただくことは楽しみのひとつであり、刺激と学びをいただく貴重な機会です。

 

こちらのブランドのデザイナーさんも同じく、お会いするのが毎回とても楽しみな方。
新たな知識を下さり、そして、穏やかな空気感の中に感じられる熱い想いに、ぐっと心掴まれてしまいます。

本日は、formeのお靴をご紹介します。

 

このブログを読んで下さっている皆さんには、もうお馴染みかと思います。
PEOPLEに欠かせない、お靴。
formeが私たちに与えてくれる高揚感と安心感は、他に代えがたいものがあります。

 

今日から6月。
夏に近づくにつれて、革靴への気持ちが少し遠のいている方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には、夏こそ履きたいのが革靴です。
薄着の季節、ラフな着こなしをまとめてくれたり、品良く見せてくれるのが革靴。
“革”という天然素材は、想像以上に快適な履き心地です。

 

と言っても、やはりどこか足元にも軽さが欲しいのが、夏という季節。
そこで本日は、formeの中でも少し軽やかに履いていただける2型をご紹介いたします。

 

まず、一足目にご紹介するのは〔forme / Ghillie blucher tongue less

 

こちらは、PEOPLEでは今シーズンが初めてのお取り扱い。
とてもご好評いただいているモデルです。

 

シューレースを通すホールが特徴的な”ギリーシューズ”。
ハトメを使用せず、ループ状になったホールが印象的です。

 

更に、タング(舌革)を無くし甲部分をスッキリと。
それが、レースアップシューズの重たさを軽減させ、さり気なく軽さを出してくれるポイントに。

 

カバーソックスを合わせ、パンツからちらりと素肌を見せて。
どの角度から見ても美しいformeの靴は、無条件に「履きたい!」と思わせますよね。

 

狩猟用や民族舞踏用の靴が起源とされているギリーシューズ。
formeのギリーシューズは、外バネ仕様にすることでワーク感を漂わせつつ、曲線を上手く使い繊細で華やかな印象も併せ持ちます。

 

 

お靴と共に、個人的におすすめの着こなしもご紹介させて下さい。
まずは、パンツスタイルから。

 


forme / Ghillie blucher tongue less
ゴーシュ / 100/1リネンコットン・プリント フレンチスリーブシャツ
OUTIL / PANTALON ARLES
モデル身長:157㎝

 

ゴーシュのフレンチスリーブのシャツに、OUTILのPANTALON ARLES。
私達の”ベーシック”なスタイル。

 

どちらも生地を変えながら製作される名品です。

 

ゴーシュのフレンチスリーブシャツは、個人的にこの幾何学模様の一着がおすすめです。
柄でありながら、落ち着いた印象で着れるのがゴーシュならではだなと、感じます。

 

PANTALON ARLES、今シーズンはブラックが製作されています。
見た目以上に軽やかな素材感。
夏にしたい、ブラック×ブラックの足元。

 

OUTILの無骨さに負けず劣らない、formeの佇まいが素敵です。

 

 

着こなしを、もう1スタイル。

 


forme / Ghillie blucher tongue less
Vlas Blomme / Vintage Blue Check 前開きブラウス
Vlas Blomme / Vintage Blue Check ギャザーパンツ
モデル身長:157cm

 

今シーズンお取り扱いをスタートし、ご好評いただいているVlas Blommeのお洋服にもとても合います。

 

ナチュラルな中に、スタイリッシュさを感じるVlas Blomme。

 

Vlas Blommeらしいリネンシリーズ。
織り方を変えたチェックとストライプの生地を合わせたブラウスとキュロットの組み合わせは、優しくもありながら、圧倒的な存在感。

 

そこにはやはり、革靴がしっくりときます。

 

パンツスタイルでは見せなかった繊細な表情が垣間見えます。

 

こちらのGhillie blucher tongue less、PEOPLEでは”マッケイ製法”を選んで製作していただいています。

 

コバが大きくせり出さず、華奢でまとまりの良い仕上がりです。
穿き心地もグッドイヤーウェルト製法より比較的軽いので、それもまた嬉しいですよね。

 

 

そして実は、こちらのモデル、私も個人的に愛用しています。

 

右が新品、左が私の私物です。
約1年着用し、ずいぶんと足に馴染みました。

 

Calfレザーを使用して製作されているこちらのモデル。
はじめのハリのある表情とは裏腹に、穿き始めから硬さが無く、どんどんと柔らかく変化するのが魅力です。

 

甲がやや浅い木型を使用していて、トゥがすっと細くスマートなところも、好きなポイント。

 

履き初めはすこし窮屈に感じられますが、数回で痛さは無くなり、1年も経てば、足にますますフィットして本当に心地良い。
formeの素晴らしさを実感しています。

 

 

履き込んだ一足でも、スタイルをご紹介。

 


forme / Ghillie blucher tongue less
R&D.M.Co- / CANVAS LINEN SPENCER JACKET
Phlannèl / Organic Cotton Summer Long Dress
モデル身長:167cm

 

前回私が書かせていただいたブログでご紹介しましたR&D.M.Co-のジャケット。
formeにR&D.M.Co-のジャケットの組み合わせは欠かせない、ということで、再び登場です。

 

ちなみにこちらのジャケット、ご好評いただきMサイズのみとなりました。
こちらも引き続き、大変おすすめです。

 

今回は、Phlannèlのワンピースに合わせて。
シルエットはもちろん、色合わせもとても好きな組み合わせです。

 

そして足元は、ソックスを合わせてみました。
印象的で華やかな表情をしたギリーシューズですが、想像以上にソックスの素材や色、柄を選びません。

 

むしろ、甲から見えるソックスの個性を楽しめるのが、ギリーシューズの魅力だと思います。

 

 

更に嬉しいのが、Ghillie blucher tongue lessには、シューレースがもう1色付きます。

 

明るいベージュの様なお色のシューレース。
こちらがまた、何とも言えない素敵なお色なのです。

 

よりワーク感の増したブラックとのコントラスト。
着こなしに遊び心を取り入れつつ、あくまでも品良く着用出来るのがformeならではです。

 

さらりとシンプルに、気負いなく、そんな気分を少し特別なものにしていただくのに、革靴の存在は偉大です。

 

 

さて、新型のモデル、しかも個人的な思い入れも強く、既にずいぶんと長いブログになってしまいましたが、よろしければ、もう一足のご紹介にもお付き合いいただけますと嬉しいです。

 

次にご紹介するのは、私たちがこれまでもずっと好きで、そしてこれからも大切にして行きたいと思っている、こちらのモデル。

 

forme / Dance shoes

 

その名の通り、古いダンスシューズを元に作られた一足。

 

マットな質感のIncal horseを使用。
つま先に芯を入れずにくたっとした表情に仕上げ、その軽い穿き心地はformeのお靴の中でも群を抜いています。

 

ぺたんとしたトゥの表情は、スニーカーの様な感覚で気軽に履いていただけます。

 

それでいて、かかとはしっかりとホールドし、ソールも作り込んであるので、長時間ご着用いただいても全く疲れを感じさせない完璧な一足です。

 


forme / Dance shoes
TENNE HANDCRAFTED MODERN / ROUND TUCK SHIRTS ONE-PIECE
CONTEMPO / タンクトップ ショート
CONTEMPO / ラップドレス S/L
モデル身長:153cm

 

少しずつ異なる軽やかな素材を重ねた、レイヤードスタイルに合わせて。

 

頑張らないけれどさり気なく主張する、Dance shoesだけが持ち合わせる空気感が、とても好きです。

 

 

こちらも、スタッフ私物もご覧いただけたらと思います。

 

時松が3年愛用している一足。
こちらもずいぶんと馴染んでいますね。
マットだった革に光沢が加わって、鈍く輝いています。

 

しかし、Calfレザーほど強い光沢にはならず、少しくすんだ表情を保つのも、Incal horseの面白さです。

 


forme / Dance shoes
Khadi and Co / VERLA (Jandani Dot Cotton)
Khadi and Co / STAR (Andhra Plain Cotton)
モデル身長:153cm

 

カディコットンの品良く軽快な素材感を引き立てます。
この着こなしこそ、サンダルやスニーカーでは出せないニュアンス。

 

最近リフト(ソールかかと部分)のメンテナンスをしたそうです。

 

formeの靴の良さは、しっかりとメンテナンスもしていただけるところ。
アッパー部分はご自分の足に馴染んだまま、ソールをリフレッシュしてまた何年も長く履いていただけます。

 

そうして愛着を持って付き合っていけるのも革靴の良さですよね。

 

 

これからの季節に履きたいformeのお靴のご紹介、お付き合いいただきありがとうございました。

 

一目で心奪われる佇まいの美しさを兼ね備えながら、体を支える道具としての役割もしっかりと果たすformeの靴。
日本人の足型を深く研究し出来上がった木型を元に、職人の手によって一足一足つくられることで、美しさと心地の良さの両方を実現しています。

 

丁寧なものづくりを、足元から是非、体感していただけますと嬉しいです。

 

forme ブランドページ

akiko_matsumura

Written by

akiko_matsumura

洋服に救われる日々です。着るのも、眺めるのも、好き。 写真や建築にも興味があります。