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PHIGVEL / BONDING SMOCK COAT ・BONDING BAL COLLAR COAT

PHIGVELのボンディングジャケットが素晴らしすぎて。
アウターらしいアウターでグッと心を捕まれたのは本当に久しぶり。

 

ボンディングジャケットと言えば、英国のマッキントッシュですが、そのボンディングの生地をクタクタに着こんだイメージで生地を製作されたそう。
そう聞いた時点から、すでに魅かれておりました。

 

そして、その生地の風合いの素晴らしさに、一目見た瞬間からバイイングする事を決めたわけですが、その生地が完成するまでの工程を聞くと、それはそれは、多くの工程を経て作られていて・・。

 

ボンディングジャケットと連呼していますが、馴染みの無い方に簡単にボンディングについてご説明。
異なる2枚の生地を専用の接着剤によってくっつけて、1枚の生地にする加工の事です。
いわゆる、”ボンド” ですね。

 

ハリが出て、立体感のあるシルエットが出る事と、表裏に違う生地を用いる事によって、生地に表情が出る事がボンディングの良いところ。

 

PHIGVELのボンディングジャケットは、異なるコットンの生地をボンディング。
撥水加工も施してあります。

 

その生地ができる工程の手間暇が・・。
また後で詳しくご説明します。
良かったらお付き合いください。

 

着こんでクタクタになったボンディング素材をイメージした生地とご説明しましたが、ボンディングの生地を完成させてからヴィンテージ加工を施すと、ボンディングが剥がれてしまうそう。

 

その問題を解消する為に、生地の完成までに3つもの工程を経て、機能性と風合いの両立を実現。

 

その生地工程をご説明する前に、ジャケットの型をご紹介。

 

BONDING SMOCK COATと名付けられた、こちらのジャケット。
風除けのディテール、マチ付きのポケット etc  ミリタリーの要素が詰まっているのに加え、すっきりとしたスタンドカラーのおかげで、品も持ち合わせています。

 


PHIGVEL / BONDING SMOCK COAT

 

バーバリー×マッキントッシュ×バブアー×ミリタリー×アウトドアみたいな、PHIGVELの素晴らしいフィルターを通して、英国の良さを掛け合わせた、スペシャルなジャケット。
というのが、私の感想。

 

身頃もアームホールも広く、相当、中にも着こめますし、迫力もありますが、それでいて、着るとすっきりしていて、着心地も軽いです。

 

そして、ボンディングの生地によって、現代の生活に必要十分の耐久性と撥水性能を兼ね備えています。
今シーズンのPEOPLEのラインナップの中で最もおすすめのアウターの一つ。

 

180cmで、サイズ3(Lサイズ)着用。
バサッと羽織れます。

 

そしてもう一つ、生地工程のご説明の前に、コートのご紹介。
(生地工程を文章にするのが難しく、考えながらブログ書いてるもので、ひっぱってすいません。)

 

PHIGVEL / BONDING BAL COLLAR COAT

 

ステンカラーコートとトレンチコートの良さを併せ持った素晴らしいコート。

 

180cmで、サイズ2(Mサイズ)着用。

 

私の身長のバランスでサイズ2を着ると、すっきりした印象。
このバランスも気に入っていますが、175cm前後の方がバサッと羽織るのもまた良いと思います。
スーツやジャケットの上からも羽織れるバランスになります。

 

このコートも、ボンディング生地との相性抜群。
生地の変化を楽しみながら、永く永く愛用できる、完成度の高いコート。

 

それでは、生地工程のご紹介を。

 

ボンディング生地の機能性とクタクタに着倒した風合いの両立を実現する為に、[生地開発]→[ボンディング]→[撥水加工]と、3工程それぞれ別の専門工場での製作を経て、1枚のボンディング生地を製作。
別々の工場に分けてって凄いですよね。

 

生地は、非常に味のある風合いをしているんですが、ピーチ加工と呼ばれる、薄っすらと白く、桃のように毛羽立った加工を施し、さらに生地のコシを抜くとでも言いましょうか、柔らかく、それでいてしっかりと丈夫な生地に仕上がっています。
かなり好きな風合い。

 

次に、永く着ていく中で、ボンディングが剥がれないよう、ボンディングの技術に特化した専門工場にて生地を接着。

 

そして、最後の仕上げに、生地に撥水加工を施すわけですが、機械を用いて、あまりにも綺麗に撥水剤をコーティングしてしまうと、せっかく味のある風合いに仕上げた生地が台無しになってしまうので、何十メートルという生地に撥水剤を手塗りしてコーティングを施すことのできる工場に製作を依頼。

 

この手塗りしてあるコーティング仕上げに最も感動した訳ですが、高い撥水機能を持ちながら、良い意味でムラのある良い表情をした生地に仕上がっています。

 

そこから、PHIGVELのデザインが加わり、縫製の工程もあるので、3工程で済まないですね。
相当な手間暇が掛けられています。

 

PEOPLEに並べる事が出来て本当に嬉しい。

 

長々と語りましたが、洋服が好きな方なら、一瞬で心が動くと思います。
魂は細部に宿るですね。
何十年と共に歩んでいける、素晴らしい服です。

 

PHIGVEL / BONDING SMOCK COAT

PHIGVEL / BONDING BAL COLLAR COAT

 

 

[PHIGVEL]ブランドページ

hiraku_fujikawa

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hiraku_fujikawa

PEOPLE代表。洋服が生活にもたらす力を信じています。